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佐久鉄道
ガソリンカー
佐久鉄道(現小海線)に走っていたガソリンカーです。
昭和初期、電化計画の遅れとバス攻勢・経済恐慌にさらされた地方鉄道は煙害
のない快適さもあって(自動車と同じ内燃機関の)ガソリンカーを導入しました。
佐久鉄道も昭和5年11月に運転をはじめました。
動力の伝達が自動車と同じ変速機を使っているので
連結運転には不便でした。
また、当初低カロリー燃料の為か、馬力が上がらず
滑津駅北側の坂で逆戻りした事もしばしばあった様です。
技術陣の努力で改良が進められ
やがて佐久鉄道の主役になった
ガソリンカーですが
太平洋戦争の頃から
燃料不足の為
その姿を消してしまいました。
当時小海線のガソリンカーは私鉄に譲り渡され
多くは戦後ディーゼルカーに変身しました。
「56号」は兵庫県の別府鉄道で昭和59年まで現役で
活躍し、現在は同じく小海線で活躍した
蒸気機関車C56と一緒に「成智公園(中込)」に
保存されています。
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